さようなら | 六福1★

さようなら

こうしたことは何度経験してもなれるということはない。

ただわが子のことや、他にも人の手を必要としている子が

いるのだからずっとめそめそもしていられない。

だから比較的早くなるだけ気持ちの切り替えをして前に進むことはできる。


でも、こうした「後悔」の念は忘れられるものではなく

それはずっと心の奥底にある引き出しに入れられ

そして時としてちくちくと心を刺すのである。

「助けられなかった」という思いは心の奥底で降り積もるのである。

普段は封印するこの心の場所。

それは心に重く重くのしかかる。

看病がしんどいのではない。徹夜でミルクを上げるのがしんどいわけでもない。

一番しんどいのはこうして消し去ることのできない彼らへの思い、後悔の念。



3月18日午前4時15分

ちび牛は虹の橋へ旅たった。

その日は一日元気にやれ「ミルクをよこせ」だの、「湯たんぽがぬるいんじゃないですかね?」

だの「しっこがしたいである」だの相変わらずにゃうにゃうしゃべっていた。

夜急に元気がなくなった。

眠る時間が深く、長くなってきてたので熟睡してるのかなと思った。

ミルクを上げると元気にいっぱい飲んだ。

深夜になってその体が心なしか冷たく感じた。

タオルに包んで心音が聞こえれば安心するかなと思ってずっと胸に抱いていた。

暖かくなってうにうにむずがるようになった。


「もう大丈夫」


そう思ったのに・・・・


ちび牛が私達から、この世界から離れようとしていくのを

どうすることもできなかった。

息を吹き込んでみたり、心臓のあたりをマッサージしてみたり。

でも彼の体はぐにゃりとしたまま。

その眼を開けてこの世界を見てみたいと思わない?


放心


まるで眠っているような最後の顔。


「ごめんね」

そう言いながら家の前の公園の花壇に埋葬。

ここは他のこにゃんこも眠る場所。

お友だちもいるからさみしくないね?

虹の橋は暖かいから湯たんぽはいらないね。

虹の橋はこの世よりもきれいなところらしいね。

キミが最初に見るものはそうした楽園のほうがいいのかな?



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生前の最後の写真






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今日の六福動物指数

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猫 2匹





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